Maxon SD-9 Sonic Distortion ソニック・ディストーション
Maxon SD-9 Sonic Distortion ソニック・ディストーション
これは敬愛するScott Henderson氏が「SD9がハイゲインの歪ペダルではベスト(The best pedal for a good "high gain" distortion is the IbanezSD9. )」と言っていたので、確かめたくて購入たペダルです。私は、日伸音波製作所さんが星野楽器さん(Ibanez)に供給したものではなく、Maxonブランドのものを買いました。
Scottは、2016年(1月31日)に、ノブのセッティングについて「VOLを最大、DISTを2時方向、TONEは完全にオフ」「I turn the volume. all the way up, the distortion at about 2 o'clock and the tone all the way off.」と彼のサウンドに近づけるヒントを語っています。
また、SD9をいかに愛しているかを語る中で、XOTICのBBのサウンドを非常に褒めていて、実はこの情報が決め手になって、私はXOTICのBB Andy Timmondsモデルを購入しました。その情報とは、、下のインタビューです:
「BBは、RC Booster以外で試したことのある唯一のXoticのPedalなんだ。-非常にいい音がするとは思ったんだけど、MaxonのSD9の音が快適すぎて、他のPedalに変える気が起こらなくてね。」「The only Xotic pedal besides the RC Booster that I've tried is the BB - I thought it sounded great but I'm so comfortable with the sound of the Maxon SD9 that no other pedal has made me want to change.」
「僕はたくさんのDistrotionを試したけど、SD9は15年もの間、まだ僕のペダルボード上にある。これはMike Landauも同じだと思うけどね。」
「I've tried a lot of distortion pedals and it's still on my pedalboard after about 15 years. I think that's also the same with Mike Landau.」
「Andy TimmondsはBBを使ってとてもいいサウンドを出している。BBの低音はSD9より少し高めの味付けで、それ以外はSD-9ととても似たサウンドだ。」
「Andy Timmons uses the BB and gets great tone with it. The bass on the BB is voiced a little higher than the bass on the SD-9, otherwise they sound very similar.」
私のつたない研究では、Allan Holdsworthの音色に近づくためにはこの低音を豊かにすることが非常に重要なんです。S HendersonもF GambaleもG HoweもA Timmondsもそこを突き詰めた上で、自分のサウンドの探求をしていることは間違いないと思います。そんな中で、自分のセッティングを惜しげなく教えてくれるのはScott HendersonとAndy Timmonds。彼らのアドバイスは本当にありがたいですね。
Roland SDE-3000 Digital Delay デジタル・ディレイ
このデジタル・ディレイは私が大学時代、ライト・ミュージック・ソサイエティで演奏する際に使用していました。今はどうか知りませんが、当時はライトでは専用の運搬車を所有しており、1,2年生の方々が、楽器倉庫から楽器を演奏場所まで運んでくれていました。ですので、ラックマウントタイプのディレイをライブで使用させてもらっていました。FM東京の番組での録音や、日テレのスーパーボールなどの番組の時もこれを使用して演奏しました。今だったら自分で持ち込まなければならないので、このような大きな機材はもう使用できません(ギターとエフェクタと譜面台で手一杯で持てない)。でも音は最高に良いです。特にディレイ音にモジュレーションをかけると最高にいい音がします。
もうライブで使用することはないでしょうが、いつか、スタジオ録音に再起用したいと思っています。
Xotic RC Booster SC クリーン・ブースター
2016年7月にXotic RC Booster SC クリーン・ブースターのCopperバージョンを購入しました。Scott自身もCopperを選んだとSNSで言っています。多分実際にも使っているのでしょう。
私の場合、このブースターはScottのおすすめの通りのセッティングで使っています。特に問題ないので、今でもそうしてます。
敬愛するScottのことばで説明すると、RCブースターはフェンダーアンプの音を太くしてくれるペダル「The RC Booster is a good pedal - it'll make any Fender amp fatter and give you more gain. 」ということです。
Voodooと比べものにならないくらい透明感のある音が出せる。セッティングは、Trebleをフラット、Bassを少し下げて使っている。「The RC Booster is way more transparent and it's tone controls are really useful. I keep the treble flat but dial down the bass some. 」とのお話なので、お説に従って設定しております。ただ、おすすめのCarbon Batteryでの使用はしておりません。
500 Miles High / Chic Corea
この曲もライブでかなり良く演奏します。ジャズを知らない人にも受けがいいです。アメリカの評論家がChicの3大名作に挙げるのも、ジャズを普段聞かない皆様の反応を見ると頷けます。テーマの入りの合図的なフレーズとか、テーマのバックのベースパターンとかがいいんでしょうね。
このベースパターンはきっとStanley Clarkが考えついたんでしょうけど、結構スゴイと思います。このパターンのおかげで、サンバでもなく、ボサでもなく、月並みフュージョンとも一線を画す独特の曲の雰囲気が醸し出されます。
そして、曲の最後のB7+。Tenor奏者はみんなここに喰い付いて、ココぞとばかりに自分を表現しまくってって爽快な気分になれます。J Farrel、M Brecker、S Getz、GarretteもAltered Phraseの嵐を見舞ってくれて、ホントに気持ちいいです。
港区のイベントライブ@Kホール
9月4日(注:2016年のお話)港区のイベントで、Kホールにドラムレスのトリオでライブ出演した。主催者から、Kホールには駐車場がないとの情報が提供されたため、全員電車で参集することにしていた。台風が近づくとの情報もあり、ギターとアンプをビニールで完全被覆し、大きな傘を手に持って出陣。周囲の視線の痛さも無視して、T駅にやっとの思いで辿り着いた。
私のアンプは80Wで重量16KG。これは電車でハンドキャリーできる限界ではないか。幅が44cmあるが、これだと自動改札の標準幅(拡張幅の機械は余裕でOK)ぎりぎりであり、通過時に極めて不快な思いをする。実質持ち上げなければならないのだ。
やっとのことで目的地最寄りの山手線T駅に到着。エレベータで階下に降り、ホッとしたところで路上の凸凹に乗り上げてアンプを路上にぶちまけた。カバーが破れて、アンプの角が無情にも削れてしまった。悲しむ心の余裕もなく目的地を目指す。
這々の体で会場に着き、そそくさとリハ。休憩時間中に何とも言えない虚無感に襲われる。もうハンドキャリーのイベントは40分位長い時間くれなければ出演しないことに決めた。これ何度も誓ってるんだけど、今回は本気です。
大好きなZoomのマルチ・エフェクタ Zoom MS-50G Multi Stomp マルチ・ストンプ
Zoom MS-50G Multi Stomp マルチ・ストンプ
Zoomのマルチ・ストンプはすごく好きなエフェクタです。セッションにはこれひとつで行くことが多い。コンパクトで、PCでの設定も分かりやすくて簡単で、ペダル自体も扱いやすく、空間系のエフェクトがとてもいいです。空間系は単体でももちろんいいのですが、さらにディレイを多段で組むなんてことも超簡単にできてしまう。実装したらめちゃくちゃ大変なものが本当にお手軽に実現できる。本当にユーザーの事を考えるZoomのコンセプトには敬意を表したいです。
Enigmatic Ocean / Jean Luc PontyでのAllan Holdsworth
Allan Holdsworthは中学生時代、私が最も好きだったギタリストです。彼を知ったきっかけはBill Brufordのバンド「UK」での演奏。演奏スピードはもちろんのこと、そのフレーズの音使いがとても常人には理解できないような音列であるところに強く惹かれました。当時の私には彼の演奏のコピーは全く望むべくもなく、純粋にリスナーとして楽しむ対象のギタリストでした。これは自分の他のギターアイドルとは完全に一線を画すところであります。純粋に彼の演奏を発掘し、人知れず賞賛する、孤独だが力強いファンとしての行動が始まった。
それから程なく、彼がSoft Machineというバンドで頭角を著したこと、Frank Zappaにも目をかけられていることなどが、だんだんわかってきました。Zappaのバンドにはいつも上手いミュージシャンが入っており、彼らの多くはジャズ・ミュージシャンであるか、ジャズを勉強したことがある人たちでした。Jean Luc Pontyというviolinistもそんな中の一人でした。そんな折、当時良く通って盤漁りをしていたDisk Unionで、「Jean Luc Ponty」の「Enigmatic Ocean」というアルバムにHoldsworthの名前がクレジットされているのを発見しました。そして、店員さんにお願いして視聴させてもらったその内容は想像を絶するものでした。
ここでのHoldsworthの演奏は、音色・テクニックとも最高のもので、特にトレモロ・アームの操作は同時期に存在していた他のバカテク・ギタリストのレベルを完全に凌駕するものでした。勢いに任せた音程ダウンの効果ではなく、クォータ、半音レベルでのニュアンスを独特のフレーズと混ぜることによって絶妙の魅力を放っています。私は、勉強中にこのアルバムを1年以上毎日のように聞きましたが、全く飽きることはありませんでした。
すごいアルバム。ギタリスト必聴です。
- アーティスト: Jean-Luc Ponty
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 1989/08/22
- メディア: CD
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